リーは幼い頃に両親が死に、妹のメイと共に孤児院で育てられた。その後彼は大林寺に入門し、同じ修行僧であるチョワンらと共に日々武術の鍛錬に励んでいた。
そんな彼のもとに、謎の大富豪が開催するという武術大会出場の話が舞い込んでくる。要塞島に世界中から武術の達人を集め、カンフーの世界ナンバーワンを決めようというのだ。優勝賞金は百万ドル。そこは金と力と欲が渦巻く汚れた世界。寺の高僧であるマスター・リンは、リーに大会への出場を命じる。
戸惑うリーだったが、同席した映画プロデューサーであるアメリカ人ソーヤーの話を聞いて驚愕する。主催者である大富豪の正体は、実は暗黒街新勢力の首領ドン・チン・ファンだというのだ。
寺を出て久しぶりに香港の街に戻ったリーは、高級クラブのスター歌姫になっている妹メイと再会する。2人は、いつかこの街で力を合わせ、人々を笑顔にするカンフー・ミュージカルを上演する夢を語り合う。そこに通りかかった踊り子のミッシェルにリーは目を奪われる。が、メイのルームメイトでもあるミッシェルは、かつて海で恋人をなくした暗い過去を持っている。
香港暗黒街の醜い勢力争いがこのクラブにも暗い影を落としている。世界中の不景気の影響で店の売り上げは落ち、かつてのような勢いがなくなっているところへ店を買収したのが、なんとあのドン・チン・ファンだったのだ。
武術大会に備えてトレーニングを続けるリーのもとへ、突然、寺からチョワンがやってくる。マスター・リンに命じられてリーを助けるためだと言う。
そして、とうとう運命の武術大会の日がやってきた。